【第3話】5000マイルの返済【あつまれ どうぶつの森】
それからというもの、返済のために、コツコツとマイルを貯めている。
社長の言う通り、マイルは案外簡単に、着実に貯まっていっている。
昆虫を捕まえたり、魚を釣ったり、島民とコミュニケーションを取ったり、DIYで家具を作ったりすることで、マイルは貯まる。
つまり、普通の暮らしをしていれば、普通に貯まっていくというわけだ。
怪しさ全開のプログラムだったが、どうやらそうでもないらしい。
マイルを貯めるべく、木の枝を集めたりしている道中、セバスチャンに出会った。どうやら、僕に帽子をくれるらしい。
島民は優しい人ばかりだ。みんな親切に接してくれる。
実際に被ってみた。本当にピッタリじゃないか。ありがとう、セバスチャン。
さてさて、マイルを貯めなければ。
人間とは不思議なもので、自由になりたくてこの無人島に来たはずなのに、一定の仕事(今回は返済)が与えられることで、やる気が湧いてくるもんだ。
きっと、不自由の中でしか自由を感じられない生き物なんだろう。
昆虫を捕まえるのにも、魚を釣るのにも、それ専用の道具が必要だ。それらの道具は、社長の作業台を借りて作成することができる。ただし、材料が必要になるので、あらかじめ調達しておく必要がある。
即席だが、ショボい釣り竿を作った。
この他にも、虫取り網や斧、自分用の作業台なんかも作った。
道具が揃えば、あとは外に出て、働くのみ!
マイルを稼ぐためとは言え、楽しいもんだ。
会社勤めをしていた頃は、こうやって自然と触れ合う機会なんて無かった。
童心に帰って、夢中で生き物を捕まえた。
途中、大物がいたので捕まえようと思ったが、ミラコだった。
バチが当たったのか、その後ハチに刺されてしまった。
急いでまめきちのところへ行き、薬を処方してもらった。
薬を飲んで、全快。作業再開。
主に行った作業は以下の通り。
・魚をたくさん釣る
・釣った魚を社長に渡す
・虫を捕まえる
・捕まえた虫を社長に渡す
・まめきちが販売している商品を買う
・まめきちに商品の買い取りをお願いする
社長に渡した生き物たちは、どうやらどこかの研究所へ送るらしい。
その研究所にいるフータさんとやらが、近々この島に来るとのことで、テントの設営も依頼された。
あんなことやこんなことをしていると、あっという間に5000マイル貯めることができた。それもなんと、一日で。
早速、社長に返済しに行こう。
無事に返済が完了した!これで晴れて、自由の身だ。
なるほど。
テント暮らしが窮屈になってきたら、マイホームを建てることもできるらしい。
もちろん、ローンを組むことになるが、豊かな暮らしへの投資だ。悪くない。
近々、家も建てようと思う。
さて、返済も終わったことだし、よく働いたので、まめきちから「アレ」を買って、帰ることにしよう。
これこれ。ハンモック。欲しかったんだよな。
今日は疲れたな。こんな疲れも悪くない。
明日は何をしよう。
まだまだやりたいことが、たくさんだ。