【第4話】きただいこん島に遊びに行った【あつまれ どうぶつの森】
僕のスマホ宛に、友人から連絡があった。
彼とは学生時代からの付き合いで、共にバンド活動に励んだり、今でも一緒にオンラインゲームで遊んだりするほどの仲だ。
どうやら彼も最近、無人島生活を始めたらしく、ぜひ島に遊びに来てほしいとの招待を受けたのだ。
僕は、朝イチの便で、彼が住む島「きただいこん島」に遊びに行くことにした。
彼は、北半球の島に住んでいるので、そこそこ長時間のフライトになりそうだ。
僕はNintendo Switchを持ってきていたので、機内では積みゲーの消化に努めた。
数時間経つと、きただいこん島が見えてきた。
僕が住むランゲルハンス島に似て、とても自然が豊かな島だ。
気温はそれなりらしい。
飛行機が到着すると、友人が出迎えてくれた。
半目になっている僕の隣にいるのが、友人の「ちゃんたけ」だ。
早速、ちゃんたけの家にお邪魔することになった。
立派な家!!!
僕はまだテントに住んでいるというのに...。
ちゃんたけによると「ローン組むことになるけど、家は建てた方がいいよ」とのことだ。僕も帰ったら早速建てることにしよう。
彼は、僕よりも少し早く無人島生活を始めたようで、この自然の中での生活にすっかり慣れている様子だった。
棒を使って、川を渡ったりしていた。
僕は手土産に持ってきたサケを、ちゃんたけにあげた。
どうやら北半球と南半球では、気候の違いから、生息している生物も違うらしく、サケはこの島ではあまり釣れないとのことだった。
喜んでもらえたようで何よりだ。
ちゃんたけも、フナを見せびらかしてきた。
サケのお礼にと、サングラスをもらった。
無人島に服やアクセサリー類はあまり持ってきていなかったので、嬉しい。
でも、これは要らんわ。
それからは、きただいこん島を散歩したり、釣りをしたり、ビーチに座ってお話をしたりした。友人とこうしてゆっくり話す機会も、随分と無くなってきたように感じる。
南半球ではあまり見かけない、ウグイも釣れた。
きただいこん島。
この島も、僕の島とはまた違って、なかなかいい島だった。
まだまだ自分の島で、やらなきゃならないことがたくさんあるな、と感じた。
島民代表にもなってしまったし、島に戻ったらもっと開拓しよう。
やる気も出てきたし、今日は来れてよかった。
ありがとう、ちゃんたけ。また遊びに来るよ。
お気に入りのツーショット